天女
第2章 出会い。え、ここ現代じゃないの!?
「ーー何だったの?」
髪を掻き分けると
桜の花弁
「......桜の、樹?」
上をぽかんと眺める
「この樹、本物なのかな」
つまづかかないように
樹に手をつけながら
反対側に向かうと
筆を持った男の人がいた。
体格が良く、和服を着ている。
何かを考えているようだ。
「中々浮かばないなあ」
「初めまして。浮かぶ?
何がですか?」
問いかけると
丁寧に身体まで向けてくれた
「可笑しな格好をしているが、
あなたは天女様ですか?」
え? 何そのベタで妙に恥ずかしいセリフ。
此処は和服について
突っ込むところ
かもしれない。
だけど予想外過ぎた
「も、もう
いきなりやめてくださいよ」
一応初対面だし
「私の目に狂いはございません」
そして
色香を漂わせて
近寄ってくる
ジリジリ...
もちろん
一歩一歩あとずさる
が
樹にぶつかってしまう
「女の匂いだ」
髪を掻き分けると
桜の花弁
「......桜の、樹?」
上をぽかんと眺める
「この樹、本物なのかな」
つまづかかないように
樹に手をつけながら
反対側に向かうと
筆を持った男の人がいた。
体格が良く、和服を着ている。
何かを考えているようだ。
「中々浮かばないなあ」
「初めまして。浮かぶ?
何がですか?」
問いかけると
丁寧に身体まで向けてくれた
「可笑しな格好をしているが、
あなたは天女様ですか?」
え? 何そのベタで妙に恥ずかしいセリフ。
此処は和服について
突っ込むところ
かもしれない。
だけど予想外過ぎた
「も、もう
いきなりやめてくださいよ」
一応初対面だし
「私の目に狂いはございません」
そして
色香を漂わせて
近寄ってくる
ジリジリ...
もちろん
一歩一歩あとずさる
が
樹にぶつかってしまう
「女の匂いだ」