テキストサイズ

泣き虫リトル

第1章 “間違い”

*一樹side



、、、、、馬鹿か俺は、、。




圭斗はざっくりと傷ついた顔をしていた。


傷つけたのは俺だ。




あんな風に距離を起きたかったんじゃない。



なるべく圭斗が気にかけないように、気づかないように、少しずつ、



そう思っていたのに、




「一樹、なんか傷ついてる?w」

『はぁ?』

「そんな顔してるよ」


プシュッと景気のいいプルタブを開ける音がする。


圭斗が家に帰ってきてから俺が家を出た後、逃げるように雅人の家に転がり込んだ。



なんだかんだ言って楽なんだよな、雅人といるのは。


『お前、それ酎ハイ』


「いいじゃないのー呑んで忘れようぜ!」


『俺お前に何があったとかなんも話してないんだけど』


「一樹クンはわっかりやすいからねー俺の前でだけw」


『、、、、』



雅人は日頃チャランポランな癖して妙に察しがいいところがある。

昔から一緒にいる俺はもうコイツに多分隠し事なんてできない。



「一樹、圭斗クンになんか傷つけるようなことしたんでしょ?」



ほら、やっぱりお見通しだ。




雅人に差し出された酎ハイを、俺はほとんど自棄になってグイッと一口喉に流し込んだ。













ストーリーメニュー

TOPTOPへ