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フーセンガム

第2章 基礎

(二宮side)

雅紀と一緒に、いつもの道を歩く。

相「いやー、今日はなんか盛りだくさんだったね」
「うん、まさか男に恋するなんて」
相「ビックリだね」
「でも、ホントに好きみたい」

まだ、胸が熱い。
熱が全然消えない。

相「恋愛ってそんなもんだよ」
「そうだよねぇ…。って雅紀は好きな人いないの?」
相「俺?…昔は居たよ」
「昔ってどれぐらい?」
相「中学ぐらい」
「結構最近じゃん」

去年とかじゃん。

「年下?」
相「うん、今は…中三かな」
「ふぅん、雅紀も人並みに恋愛するんだね」
相「するよっ!」

そんな話をしていると、雅紀ん家に着いた。

「じゃ、また明日」
相「うん、バイバイ」

ドアが開く音を背に、歩き始める。

「はぁ…」

恋愛なんてろくにしたことないし、全然わかんない。

ましてや、一目惚れなんて初めてだし。

どうしたらいいんだろ…。

「…わかんねぇ」
「キャー!」

後ろから声が聞こえる。

振り返ると、大野先輩が居た。

大「えっ、くれるの?ありがとぉ」
「キャー!」
大「またねぇ、って和也くん!」

今日で、会うの三回目。
会いすぎだろ。

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