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フーセンガム

第2章 基礎

(大野side)

和也くんか…。
普通に可愛かったな。

櫻「あれ?智」
「相葉くんたちにここにいるって教えてもらったの」
櫻「あぁ、そっか」
「和也くん、可愛いね」
櫻「ヘ?」

翔ちゃんをちょっとだけいじめてみます。

「可愛かったなぁ」
櫻「えっ、え?ま…まさ、まさか…」
「んふふ、違うよ?テンパりすぎ」
櫻「あぁ…ごめん」

ホントに惚れたんだなぁ。

「で?どうなの?向こうは脈ありなの?」
櫻「うーん…。わかんない」
「そうだよねぇ、だって翔ちゃん初恋でしょ?」
櫻「…うん」

翔ちゃんは、本気で人に恋したことがない。
だから、これが初恋。

「翔ちゃんの初恋のおてつだいができるなんて…嬉しいよ」
櫻「…ありがと」

少し照れる翔ちゃん。

櫻「でも…二宮くんは、雅紀が好きっぽい」
「え?」
櫻「仲いいし」
「仲いいのと、恋愛は違うよ」
櫻「えっ、そうなの?」

ホントに恋愛素人だなぁ。

「とにかく、和也くんが好きなのは相葉くんじゃないからね」
櫻「うん、わかった」

恋愛のことになると、立場が逆転しちゃうんだ…。
なんか、新鮮。

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