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フーセンガム

第10章 フーセンガム

(大野side)

相葉くんと付き合って、早3ヵ月。

春も終わろうとしていた。

相「大ちゃん、駄目」
「…わかってるよ」

ちょっとほっぺを膨らませてみる。

相「いい?後もうちょっとで半年だよ?頑張らないと、ね?」
「相葉くんが、ずっと隣にいてくれるなら頑張る」
相「そんなこと約束しなくても、ずっと隣にいるつもり」

サラッとかっこいいことを言う。

「本当に?」
相「当たり前でしょ?」
「相葉く~ん」

相葉くんに抱きつくと、翔ちゃんがいた。

「あっ、翔ちゃん」
櫻「智、当番終わってないでしょ?」
「えっ?当番、僕だった?」
櫻「うん、早く」
「えー、相葉くんと一緒がいい」
二「わがまま言わないでください。智くん」

後ろから和也くんの声がする。
いつの間に…。

櫻「かずの言う通りだよ」
「わかったよ!行けばいいんでしょ?」

僕は、ちょっと怒り気味に言った。

相「俺も一緒にいくよ」

相葉くんが、手を握る。

「ありがとう、相葉くん♪」

手を繋ぎ、そのまま教室に向かった。

もう、相葉くんなしじゃ生きていけない!

直感でそう思ったのだった。

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