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フーセンガム

第10章 フーセンガム

(二宮side)

「ちょ、翔…さんっ」
櫻「なに?」

今日は、翔さんの家にお邪魔していた。

「いつまでこの状態なんですか?」

あぐらをかいている翔さんの上に座る。
そして、背中にちゅっとキスされる。

櫻「えー?ずっと♪」
「ずっと!?」

嬉しいような、恥ずかしいような…。

櫻「嫌?」
「嫌じゃないけど…」
櫻「でしょう?」

さっきよりも、強く抱きしめられる。

「翔さん」
櫻「何?」

後ろから抱きしめられるのもいいけど…。
やっぱり翔さんの顔を見たい。

櫻「どうしたの?」
「うわっ!?」

急に体を持ち上げられて翔さんから少し離される。

櫻「何?どうしたの?」

面と向かって聞かれる。

「えっと…ね?」
櫻「うん」

俺を見つめる翔さんの顔をまじまじと見てしまう。
カッコいい、なんて思ったことは言えない。

櫻「何?」
「後ろから…じゃなくて、いつもみたいに…」

結局、恥ずかしくて言葉が詰まる。

櫻「いつも?」

ニヤニヤしながら言ってくる。

「んもぅ!分かってるくせに~」

翔さんに抱きつく。

櫻「かずぅ~、大好きっ」
「知ってるっ」

もうあなたがいないと駄目みたい。

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