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フーセンガム

第1章 出逢い

(大野side)

「翔ちゃん」
櫻「何?」
「相葉くんの隣に居た子の名前聞き忘れちゃったね」
櫻「う、うん。そうだね」

翔ちゃんの様子がおかしい。

僕と、相葉くんがしゃべってる間に何があったの?

「可愛かったね」
櫻「うん、そうだね」

……惚れた?

「翔ちゃん、もしかして気になった?相葉くんと一緒に居た子のこと」
櫻「えっ?」
「なんか、そんな気がしたからさ」

まだ、食べてなかったパンをハムっとほうばる。

櫻「智には、わかっちゃうか…」

翔ちゃんが、ボソッと呟く。

「ふへ?」
櫻「惚れた、まではいかないけど…なんか、気になってる」

ははって、笑った。

「翔ちゃん、応援しゅるよ」
櫻「最後、言えてなかったよ」
「んふふ、噛んだ」

翔ちゃんのすること、全部応援するよ。

櫻「パンくず、付いてる」

翔ちゃんの手が頬に触れる。

「ん、ありがとぉ」
櫻「どういたしまして」

何にでも気づく翔ちゃん。

僕の大切な、大切な親友です。


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