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フーセンガム

第11章 補習

(大野side)

春も終わり、夏がやってきた。

「翔ちゃん、暑い~」
櫻「知ってるよ」

教室のクーラーはまだつく気配すらない。

相「大ちゃん、ジュース飲む?」
「相葉くん♪」
櫻「すぐ元気になるな」

苦笑いをする翔ちゃんをそっちのけで、ジュースのストローをくわえる。

ニ「あっつい!」
櫻「かず、みんな一緒だよ」
ニ「なんでクーラーつかないの!?」

不満をブツブツ言う和也くんもそっちのけで相葉くんを見つめる。

相「ん?どうした?」
「相葉くん、好き」
相「うん、知ってる」
「相葉くんは?」
相「俺も大ちゃんが好きだよ。」

頭を撫でられる。

「相葉く~ん♪」

暑いのなんて忘れて抱きついた。

相「大ちゃん♪」
櫻「あっ、補習ないよね?」
ニ「うん。翔さんと夏休み一緒にいたいからね」

補習?夏休み?

相「補習か…。ギリギリセーフだったよ」
「ん?」
相「どうした?」

相葉くんから離れる。

「翔ちゃん、俺って…」
櫻「補習あるよ」

うわぁああ!忘れてた!

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