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フーセンガム

第11章 補習

(櫻井side)

大「あ~、忘れてた~」
相「大ちゃん、補習あるの?」
大「あった~」

泣きそうな声を出しながら雅紀に抱きつく。

ニ「智くんってバカなの?」
「そうでもないはずだけど…」

去年も、補習には残ってなかったはずなんだけど…。

大「どうしよっ!俺の夏休みが!相葉くんとの夏休みが!」

智が頭を抱える。

ニ「補習とか、大変ですね」
大「他人事だな!」
ニ「他人事ですもん」
「まぁ、やめなって」

二人の間に入る。

相「補習、一緒に参加しようか?」
大「えっ」
ニ「………はぁ?」
「雅紀やさしいね~」
大「ほ、ほんと?」
相「うん、大ちゃんがいいなら」
大「わるい訳ないじゃ~ん♪」

俺は、かずと顔をあわせて苦笑いをする。

ニ「あ~、暑い暑い。翔さん、向こう行きましょうか
「そうだね」

手を繋ぎ、その場から去る。

ニ「翔さん。」
「何?」
ニ「あ、あのね…」

上目遣いで、俺を見つめる。
この行動は、キスして欲しいっていう合図。

ニ「キッ…キスした…んっ」

かずの言葉を遮ってちゅっと軽いキスをする。

ニ「あ…ありがとう…」

恥ずかしそうに笑う。

一年経ってもまだ照れるかず。

可愛いなぁ。

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