溺愛禁止。
第8章 後悔
私の予想と反して圭一は
泣きそうだった。
「恋実…ごめん…。
俺は…恋実が他の奴らに人気あるのが気に入らなかった。
他の男と恋実が話しているだけで
俺を裏切っているような気がして腹が立った。
恋実を独り占めしたかった。
誰とも話してほしくなかった。
恋実には
俺しか居なくなればいいと思ったんだ。
恋実が急に居なくなった理由だって
本当はわかってる。
だから、心を入れ替えようと思いながら探し続けた。
それなのに恋実を見つけた時、
恋実は他の男と二人で歩いてた。
俺の決心は…弱かった…。
…簡単には変われなかった。
また、同じことを繰り返してしまった…。
こんなに恋実を愛してるのに…。」
私だって…好きで付き合ったんだよ…。
でもね、もう無理なの。
私には蓮君が居るから。
圭一に蓮君のことは言えないけど…。