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溺愛禁止。

第8章 後悔

俺があの時、まだ部屋の中にアイツが居るって気付いていれば…。


もっと早くここに来ていたら…。







「恋実ちゃん…怖い思いさせてごめんね?」


俺がそう言うと、後ろで首を横にブンブンと振っているのを感じた。



「俺が守ってやりたかった…。」



また恋実ちゃんは後ろで首を横にブンブンと振っている。





「恋実ちゃん…

こっちに来て…顔、見せて?」





今度は俺を更にぎゅっ、と抱きしめた。





そして---








「…蓮君…。


このまま聞いて?」









緊張したような恋実ちゃんの声に



俺の鼓動が速まった。

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