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溺愛禁止。

第8章 後悔

ソファーに座っている俺の背後に立って

自分の顔を見せないように
ぎゅう、っと俺を抱き締める恋実ちゃん。


それだけで、もう充分だった。


恋実ちゃんが



可愛くて



可愛くて



可愛すぎた。







俺の胸元に回っている恋実ちゃんの華奢な手を
俺は一度優しく包み込んでから


指を絡ませたり


ぎゅっ、と握ったり


手の甲に優しくキスをした。








「蓮君…怒ってるよね…。

今日のこと、本当にごめんなさい。」




恋実ちゃんは健気に俺に再び謝った。



俺は、恋実ちゃんに怒ってるんじゃないんだ…。


自分にムカついているんだ。



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