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溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

私は、結局バイトを辞めさせてもらえなかった。


それが店長や月子さんの気遣いだってことはわかってる。


迷惑掛けた分仕事すれよ、ってみんなの前で店長に言ってもらえたから凄く働きやすかった。





私の心はすっきりとしていた。


もう、圭一に追われることも


誰からも、縛られることも無い…。




そう考えると仕事中でも自然と笑みがこぼれた。



「え?//恋実さん?」


「ん?何?」


声を掛けてきたのは先月アルバイトとして入ってきたばかりの佐々木君、18歳だ。



「俺、恋実さんの笑った顔…初めて見たかも…//」


「え?//そう…だった?」



そんな驚いた顔されると恥ずかしいな…。

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