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溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

帰り道、蓮君はいつもと変わった様子は無かった。


他愛もない話で私を沢山楽しませてくれて
あっという間に私の部屋に着いてしまった。


もっと蓮君の話を聞いていたいな…。


明日、デートで会うのだから
今日このまま部屋に上がってくれてもいいのに。


まだエッチは無理かもしれないけど
この前みたいに手を繋いで一緒に寝たいな…。


あんなに怖い思いをした日だったのに


蓮君の手のぬくもりだけで
ぐっすり眠ってしまったんだもの。






私はそう思っていたのだけど---



「じゃ、明日11時に迎えに来るから。

おやすみっ。」




そう言って


私の大好きな笑顔だけを残して


帰ってしまったんだ。

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