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溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

「ねぇ蓮君聞いて?佐々木君がねぇ…」



と私が蓮君に状況を話そうとすると



「…帰るぞ」



「…?」



私の話をスルーしてそれだけ言って出て行った。






「なんか、最近蓮さん変わった?」


「ん~、疲れてんのかな?」



バイト君達がそんな風に言ってたのが聞こえて
心配になりながら急いで更衣室に向かった。


着替えを済ませるといつものように蓮君が待っててくれる裏玄関へ出た。




今日の蓮君の私服はTシャツの上にサラリと羽織ったグリーンとブラックのチェックシャツにシンプルなジーンズ。


壁に寄り掛かって長い脚を交差させて立っている私の彼氏は…誰よりもカッコいいと思う。




「蓮君、お待たせ。」



私が傍に駆け寄ると



「お疲れっ。」



そう言って、いつものようにニッ、と笑ってくれた。




私はこの笑顔が大好きなんだ…。

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