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溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

あまり眠れないまま約束の時間が近付いてきた。


行き先を聞いていなくて何を着たらいいか迷ったけど。


たまにはパンツスタイルもいいかな、と
昨日の蓮君の服装を少し真似てみた。


上は赤と黒のチェックシャツに下はジーンズ生地のショートパンツ。


背中まである長い髪を念入りにブラッシングして
ニット帽を被った。


お化粧はナチュラルに、でも口紅はシャツに合わせて私にしては珍しい赤を選んだ。





蓮君、今日はどんな服装で来るのかな…。











“ピンポーン”



約束の時間の10分前にチャイムが鳴った。



「はーい!」


元気良くドアを開けると…






「…え?」



「…マジ?」



二人ともお互いの格好を見て固まった。

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