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溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

“キスして欲しいの”


頭の中で恋実ちゃんの声が何度もそのセリフを繰り返す。


頭から湯気が出ているんじゃないかと思うほど
俺は一気に熱くなった。


きっと恋実ちゃんに負けないくらい
顔は真っ赤だろう。





恋実ちゃんに、キス---



ずっとしたいと思ってた。


いつもしたいと思ってる。






だけど、我慢してたんだ。


恋実ちゃんに嫌われたくないから。


恋実ちゃんに拒まれるのが怖かったから。


恋実ちゃんのことが大好き過ぎて
空回りしてた俺。


恋実ちゃんの気持ちを考え過ぎて
どうしたらいいのかわからなくなっていた俺。


恋実ちゃんが他の奴の前で笑えば笑うほど
恋実ちゃんが遠くなっていく気がして


拗ねてみたり…


こんなんじゃ駄目だ、って
自分に言い聞かせてみたり…



それでも一緒に居たくて



少しでも俺のことを好きになってくれたらいいなって思ってはいたけれど






ま、まさかの


キスのおねだり///…。





やっべぇ…



顔がニヤける…。

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