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溺愛禁止。

第11章 邪魔する男

映画は終わっているのに、この甘くて胸がいっぱいの空気感から私はまだ抜け出せそうもない。



蓮君の方は…大きい溜め息をついて


「彼女が他の奴にキスされるって

想像しただけで腹が立つ。」



ちょっと苛つき始めた。





「不可抗力ってさ…

本当に逃げられない訳?」




だから不可抗力って言うんでしよ、という突っ込みは心の中だけにして私はうんうん、と頷いた。





「なんかさ…この主人公、俺に似てるかも…。」


「…?」



「…好きで好きで仕方がないって感じが…。」


「…///」



「俺、ヤキモチ妬きだから。」


「…そう…かな?」



「うん、今までずっと我慢してたけど

恋実ちゃんが他の野郎と話しているだけで
俺の彼女なのに、とか思っちゃう。」



佐々木君達と話してた時、一瞬眉間に皺が寄ってたっけ…


ヤキモチ、妬いてたんだ…。






「だけど

もう許可が下りたから、我慢しない。」





蓮君はそう言うと



私を軽々と抱き抱え



寝室へと向かった。

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