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溺愛禁止。

第11章 邪魔する男

健太は昔から、人の顔色に敏感だった。


私が無理に笑っている時も泣きたいなら泣けよ、って言ってくれたことがあったっけ。




蓮君は健太にそう言われて
驚きながらも黙って聞いていた。




健太は更に、続ける。


「恋実は…

俺と一緒に居た方が

前の恋実に戻れると思うんですけど。」



…?









「俺が、沢山笑ってた頃の


恋実に戻してやる。




俺が大好きだった頃のお前に…


俺が戻してやる。」







最後の言葉だけは



健太は私の目を見ていた。




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