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溺愛禁止。

第12章 邪魔する男達

恋実ちゃんは…最近とても楽しそうだ。


6人全員集まるらしく、とても嬉しそうに話してくれた。


恋実ちゃんが嬉しいなら俺も嬉しい……はずなのに


何故か…心が寂しい。



恋実ちゃんが誰かに取られてしまうような
不安に駆られていた。



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約束の日は直ぐに訪れた。


全員で6人っていうのは聞いていたけど
男が3人、女が3人っていうのは当日知った。


合コンみたいで、何か嫌な感じだ。



それでも友達のことを考えながら自分で決めたメニューを楽しそうに作っている俺の彼女。


少しは…俺にも構って…?



じーっと恋実ちゃんを見つめていると
念が届いたのか


ん?ってこっちを向く恋実ちゃん。



「蓮君…これ、味見してみて?」


そう言って小皿に入れた料理を差し出してきた。




俺はすかさず

“あーーーん”と口を開いてやった。



恋実ちゃんは恥ずかしそうにしながらも
俺の口に入れてくれた。


「うんまっ。めっちゃ旨いよ、これ。」


俺以外の奴らに喰わしたくねーよ…。



「本当?良かった!」


そう言って心底嬉しそうに笑う恋実ちゃん。




そんなに可愛い笑顔…


俺以外の奴らに見せたくねーよ…。




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