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溺愛禁止。

第12章 邪魔する男達

結局---


注文の入ったドリンクを届けに行くことにした。


恋実ちゃんがどんな顔をしてるのか
どんな風に笑ってアイツらと話しているのか


俺の知らない恋実ちゃんをこの目で見るために
その部屋へと向かった。




恋実ちゃんの笑い声が近付く程に
緊張で心臓がバクバクしていた。



大きく深呼吸してからノックをして





「お待たせしまし…!!!」



部屋に足を一歩踏み入れると
そこには見たくなかった光景があった。



恋実ちゃんは男に挟まれて座っていて
肩が触れる程に近くて


俺を無視して恋実ちゃんに話掛けている男の手が時々恋実ちゃんの肩や腕に触れていた。




「蓮君…?」


俺に気付いた恋実ちゃんは


俺が入って来たことに驚いているのか、俺が固まっていることが気になったのか、俺の傍に来てくれた。



「ドリンク運び?人足りてないの?
忙しいの?」



心配そうに俺を見上げる俺の彼女。




「いや、恋実ちゃんの楽しそうな笑い声が
聞こえてたから…



無性に恋実ちゃんに






会いたくなったんだ…。」





俺は…上手く笑えてるかな…。

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