溺愛禁止。
第14章 届かぬ想い
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今日は急に健太が来て
“近くに用事があるから、バイト先まで一緒に行こうよ”って二人で歩いて来たけれど
隣を歩く健太に
すっごく違和感を感じてしまった。
私の隣は
すっかり蓮君の居場所になっていたんだ…。
だけどもう、隣を歩くことは…無い。
私が調理場に入ってしばらくしてから蓮君が入って来た。
何だろう…。
すっごく機嫌が悪い感じがするのは気のせいだろうか…。
気付かれないように蓮君を盗み見していると、いつものようにホール担当の彼女、竹内さんが蓮君の所に駆け寄って行った。
「蓮、おはよ~」
「はよ…」
「どうしたの?なんかあった?」
彼女は蓮君の顔を優しく覗き込む。
彼の肩にそっと手を乗せて…。
「いや…」
蓮君がそう返事をした時---
彼女の手の位置から離せなかった私の目と
悲しげな蓮君の瞳がバチッ、と合ってしまった。
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今日は急に健太が来て
“近くに用事があるから、バイト先まで一緒に行こうよ”って二人で歩いて来たけれど
隣を歩く健太に
すっごく違和感を感じてしまった。
私の隣は
すっかり蓮君の居場所になっていたんだ…。
だけどもう、隣を歩くことは…無い。
私が調理場に入ってしばらくしてから蓮君が入って来た。
何だろう…。
すっごく機嫌が悪い感じがするのは気のせいだろうか…。
気付かれないように蓮君を盗み見していると、いつものようにホール担当の彼女、竹内さんが蓮君の所に駆け寄って行った。
「蓮、おはよ~」
「はよ…」
「どうしたの?なんかあった?」
彼女は蓮君の顔を優しく覗き込む。
彼の肩にそっと手を乗せて…。
「いや…」
蓮君がそう返事をした時---
彼女の手の位置から離せなかった私の目と
悲しげな蓮君の瞳がバチッ、と合ってしまった。