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溺愛禁止。

第15章 彼の音

「何でも無いの…

ちょっと物を落としちゃっただけだから…。」



あ、マフラー返さなきゃ…。



「ちょっと待ってて」


そう言って部屋の方に振り返った瞬間


足裏の傷の痛みと目眩に同時に襲われた。





「恋実ちゃんっ!」


その声を聞いた直後



私は蓮君の腕の中に居た。





「…///、ご、ごめん…。」



蓮君の腕から抜けようとしたけれど



「何が大丈夫だ?


嘘ばっかりつきやがって」



私は彼にヒョイ、と
軽く持ち上げられてしまった。


「ま、待って待って///む、無理無理ぃ~///」


「うるさい、大人しくしろっ」


暴れる私を一喝して
お姫様抱っこで中に入ってくる蓮君。


私は観念して身を委ねた。


ベッドに寝かせてくれようと思ったのか
寝室に入ろうとした蓮君に



「割れた破片があるの、掃除しなきゃ…。」


そう言うと…

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