テキストサイズ

溺愛禁止。

第4章 デート

バイトがお休みの今日、私は自宅前でお迎えを待っていた。


それは遡ること5日前。




「恋実ちゃんは動物園好き?」


蓮君と月子さんから唐突に聞かれたのだった。



何年も行ってないけど…


「…大好きです。」


とても大好きって感じは伝わらないトーンで
私はそう答えた。





「ちょっと蓮、聞いた?
恋実ちゃんが大好きって言ったよ~。

よっぽど好きなんだね。」




「良かったー、じゃあ動物園で決まり♪」





突然、動物園行きが決定したのだ。



そして今に至る。




アパートの前に月子さんらしい真っ赤な車が止まった。


だけど、月子さんは助手席で、蓮君は後部席
運転席には、なんと店長が座っていた。



「おはよ、恋実ちゃん。

これ、私の旦那♪」



旦那さん?


月子さん、結婚してたの?


しかも店長と?



驚いたリアクションを隠せないまま
私は蓮君の隣に乗り込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ