溺愛禁止。
第18章 二人の未来は…?
私もこの一年間のことを振り返りながら蓮君に話していた。
新しい施設への異動の話があったことは、余計な気を遣わせたくないのと
もう終わったことだからと話さなかった。
蓮君が一番心配していたのは、私に変な虫が近付いていないかってことだったらしい。
誰かに言い寄られていないか、しつこく追求された。
「恋実、休みの日は何してたの?」
「買い物以外は家に居たよ」
「誰かに会ったりしなかった?」
「店長と月子さんとはよく一緒にご飯食べたよ」
「他には?」
「職場の人と何度かランチはしたけど…」
「男?女?」
「女性だよ」
「本当に?」
「本当に。
信じられない?」
軽く聞いたつもりだった…。
「信じてるよ、ずっと信じてる…。
ただ……
恋実が俺に話してないことがあるんじゃないかなってちょっと思っただけ……」
………!!
「………俺に隠してること、無いよな?」
………
「……何も、無いよ…」