溺愛禁止。
第18章 二人の未来は…?
二人で食事をする予定だったのだけど
“帰ろう…”
蓮君がそう呟いて真っ直ぐ帰宅した。
部屋に入るとソファーに座った彼の隣に私も静かに腰を下ろした。
ふと蓮君を見れば蓮君もこちらを見ていて
その瞳は
怒りではなく
悲しみに満ち溢れていた。
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本当に今更だけど
私は異動の話があったことを蓮君に話した。
「……蓮君、ごめんなさい。
話さなかったのは……
もう、断った後だったし、」
「どうして断ったの?」
「……?」
「行きたかったんじゃないのか?」
「……!」
「話してくれなかったことよりも……
俺のことを想って
断ったんじゃないのか?」
「……!」
「俺との約束があるから……
俺に悪いって思ったんじゃないのか?」