溺愛禁止。
第18章 二人の未来は…?
「………俺、カッコ悪いな………」
蓮君の腕の力から
行くな、って………伝わってくる。
もっと早く気付いてあげたかった。
どんな想いで一年も私から離れていたの?
ずっと変わろうとしていた蓮君の気持ちを考えると
益々いとおしくなった。
「そんなに頑張らなくても、
もう私は貴方から離れられない…。
束縛されても
蓮君になら、何をされてもいい…」
今まで付き合ってきた彼らのこと、私は心から愛していなかったのだろう。
“行けよ、離れても大丈夫だから”
なんて蓮君に言われて
そんな風に言われるとは思ってもいなくて
蓮君が前よりも私のことを好きじゃなくなっちゃったんじゃないかと
一瞬、悲しくなったんだ。
「我慢したり、押し殺したりしないで?」
「……?」
「まだまだ蓮君の愛が足りないの」
「………恋実…」
「もっと、私を愛してください」