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溺愛禁止。

第5章 いい人?

そして---


急に立ち止まった蓮君に合わせて足を止めると



「…!?

ちょっと、蓮君っ!」




急に蓮君に腕を引かれるがまま
通路の奥ばった所に引き摺り込まれた。


蓮君は、私が振り払う前に自分の手を離すと
私から一歩下がった。



「前に突き飛ばされた時、
結構痛かったんだよね~。」


苦笑いしながら胸を擦る蓮君。




「…ごめん…。」



あの時は、まだ蓮君にも馴染めていなかったし…。







「触られるの…嫌?」



え…?





「俺に…触られるの、嫌?」




どう…なんだろう…。





普通は何でそんな質問するんだろう、って考えるのかもしれないけど


私は蓮君の初めて見る眼差しに
真剣に答えを探していた。






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