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溺愛禁止。

第5章 いい人?

「この距離感は大丈夫?」




私と蓮君の距離は
間に人が、二人入れるくらい。


いつも蓮君の隣を歩いている私には
問題の無い距離だ。



「うん…。」



私が頷くと



「じゃあ、ここは?」



そう言って蓮君が縮めて来た距離は
一人分ではなくて、1.5人分だった。


隣は慣れてるけど真正面でその距離は
緊張しちゃう…。





「ち、近いっ…。」



思わず顔を反らした私に












「俺を、ちゃんと見て?」









表情は見なくても、
そう言った声が妙に切なくて



私は蓮君を



見上げた。

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