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溺愛禁止。

第5章 いい人?

蓮君は、私を壁に押し付けて繋がっている両手を
私の顔の両サイドに持って来た。


蓮君に正面から覆われていて
息をするのも苦しいくらい




心臓が---


バクバクしていた。






「やっぱり…俺、友達としてじゃなくて

男として、見てほしい。」




…蓮君…。




「…大好き…なんだ…。」




…///…。




綺麗な目から逃げられない。




「上手く笑おうとする恋実ちゃんも…

自分で笑っていることに気付いていない
素の恋実ちゃんも

全部、好き。」




蓮君はジリジリと顔を寄せてきた。



キス、しようとしてる?




そう思った時、






硬直する私の唇に触れる寸前で静止して


蓮君の唇が開いた。




「俺の本気を…教えてやる。」





そして再び唇を閉じて
私の唇に優しく“チュッ”と


キスをした。










私は自分の胸の奥が






きゅん、と鳴いたのを---





聞き逃さなかった。

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