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溺愛禁止。

第7章 訪問者

R...R...R...


お店の電話が鳴り響いた。


「予約の電話かな?」


そう言って電話に出たのは月子さんだった。




お店の名前を告げた後、
明らかに月子さんの様子が変わった。



「…どちら様でしょうか?」



受話器を耳にあてながら、笑みが消える。




…?


どうしたんだろう…?








「……切れた。」








そう言って受話器を置くと私の傍に来て




耳打ちをした。






「佐伯恋実…居ますか?って…

若い男の人の声だったけど…名前、名乗らなかったんだよね…。」










もしかして---



圭一…?









不確かなのに








背中が---





凍り付いた。








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