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溺愛禁止。

第7章 訪問者

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恋実ちゃんの家に迎えに行く途中、道端でアクセサリー販売をしている人が居た。


手作りの看板には
“恋を実らせたいあなたへ”の文字が。



俺は、思わず足を止めた。





「いらっしゃいませ。」


30代くらいの優しそうなお姉さんが声を掛けてくる。



「好きな子…いるの?」


「はい…///…まぁ…。」




「君みたいなカッコイイ子なら彼女だってきっとオッケーするんじゃないかしら?」



「…世の中そんな簡単じゃないっスよ…。」



「あら…自信無いの?」





「自信なんかあるわけ無いじゃないですか。


あったらこんな風に立ち止まってませんよ。」




一応…彼女だけど…。


恋実ちゃんから好きって言ってもらえるまでは



自信なんかあるわけ無い。








結局お姉さんに勧められた、商品名が“恋を実らせたいあなたへ”のブレスレットを俺は購入した。


そして、それを右の手首にはめて
恋実ちゃんの家に急いだ。







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やっべ、約束の時間5分オーバーしちゃったな。




恋実ちゃん、心配してるかな…。








俺は、チャイムを鳴らした。

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