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溺愛禁止。

第2章 束縛彼氏。

あ、…男の人…。


従業員の更衣室らしき部屋の戸が開いて
茶髪の男性が出て来た。


なんだかチャラそう…。



「ちょっと蓮、人聞きの悪い…。

年齢と彼氏が居るか居ないかくらい聞いたっていいじゃない。

蓮も気になるでしょ?こんな可愛い子、裏方にしとくのもったいなーい。」



「いいから早く掃除終わらせろよ。」


「はいはい。」



宮川さんは軽く返事をしてトイレの中へ入っていった。



「ごめんな?アイツ…怖い?」


「…え?」



「顔、ひきつってるけど。」


「……いえ…。」







「…えっと、何ちゃんだっけ?」



「佐伯…恋実…です…。」



「恋実ちゃん、何かあったら俺も居るし…

あ、俺、宮城蓮(みやぎ れん)


よろしくね。」








そう言って笑った君の笑顔は


とても優しくて、温かかった。









これが私と蓮の出逢いだった。

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