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溺愛禁止。

第8章 後悔

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圭一がシャワーを浴びている。


逃げようと思えば逃げられる。


だけど…考えれば考える程体が震えてしまう。


圭一のことだから神経はこっちの部屋に集中させているに違いない。



それに…


逃げても何も変わらない…。








今晩圭一と一緒に過ごすということも
変えられないのだけど。






シャワーから出てきた圭一は


当たり前のように私の身体を求めてきた。







暗い部屋の中で涙が溢れる。


「恋実…そんなに俺に会えて嬉しい?」




“嬉しい訳無いじゃんっ”



思わず吐き出しそうになった言葉を呑み込んだ。




明日から、どうなるの?



明日から私…どうするの?




圭一にキスを落とされながら
蓮君のことを想っていた。


あの時、蓮君にあんなことを言わないで
助けを求めれば良かったの…?






圭一の指が私の身体に触れる度に
後悔が押し寄せて来た。







涙がシーツを濡らし始めた

その時---

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