溺愛禁止。
第8章 後悔
「圭一はっ…」
私が急に大きな声を出したから二人とも少し驚いたようだった。
「何?恋実。言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ?
嘘ついても
な~んにもいいことなんか無いんだから。」
月子さんは言葉と目で私に訴えた。
大丈夫…。
今なら大丈夫。
「圭一は…束縛…しすぎ…だと思う。」
「はあ?」
「恋実、声小さい。もっとはっきり言ってやんなっ。」
二人から睨まれてしまった。
私には他に好きな人が居るんだから。
強くならなきゃ…。
「圭一のことはっ、
もう好きじゃないっ!」