テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第15章 振る

************




お弁当を持って立ち尽くす私。


「上條くん、イメチェン?」

「眼鏡、かっこいい!」

「似合ってるよ♥」


上條くんは多々の女性に絶賛囲まれ中。


私が入れる隙間はあるはずがなく、なんだか女性の連携を見た気がした。


「いえ、普段はコンタクトしてて」


上條くんの姿は女性の壁に隠され、声だけが聞こえてきた。


「えー!!もったいなぁい!」


なぜ、ハモる。


なんとなく上條くんの疲れた笑顔が目に浮かび、お気の毒様と内で思う。


話をさせてくれないようだし、メール入れて仕事終わりにでも話す時間をもらおう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ