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最後の恋は甘めの味で

第15章 振る

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メールは確かに送った。


弁当を食べたあと、何故か震える手で何度か躊躇ったあとに。


それなのに来ない上條くん。


そしてなぜかホッとする胸の内。


告白をするのも緊張するけど振るのにも勇気がいることに初めて気付いた。


昼休み中に何度も何度も言い聞かせた。


上條くんを見て、下手なことを口に出さぬように。


燻ぶる気持ちは胸の奥。


大丈夫。大丈夫。

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