テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち



「あー.....もう、うっぜぇな」


氷漬けにされ、静まり返る場。


お陰で暁さんの足も止まったらしい。


「先約が、あるんですよ。あの人っていう」


指さされた当本人は驚くも喜ぶもなく無表情。


「っ.....でも、上條くん、相模さんに誑かされたって」


苛立つ俺にとどめを刺すように望月が言い放つ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ