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最後の恋は甘めの味で

第21章 鳴る携帯

しかし、ちょっと酔っているとはいえ勘のいい涼だ。


しばらくすれば分かったように目を見開いた。


そして、俺の肩をガッと勢い良く掴む。


「ってーよ.....」

「え?!なに?!元旦那のとこ行くつもりなの?!」


なぜそんなに目を輝かせるのか。



この女、俺の事思ってる、みたいな素振りしやがって

本当は人の恋路、楽しんでんじゃねぇだろうな



「分からねぇ。でも、もうそれくらいしかあの人の心」


キャーっと騒いで俺の体を勢い良く揺する。


言葉も発せられたものじゃない。


そして確信する。



こいつ、楽しみたいだけだ


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