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最後の恋は甘めの味で

第23章 会いに行く

鏡を見て酔いしれる私。


呆れたような顔をしている上條くんは無視。



あぁ......私って罪な女

こんな素敵な姿隠し持ってたなんて♥



鏡の自分の頬をツンッとしたところで、上條くんに手首を持たれ、連れて行かれる。


上條くんは腕時計を見てそれはもう急いでいる様子で。


「ね、ねぇ!今から会う人って社長とか?こんな素敵な格好なきゃだし時間厳守って感じだし」

「.........」


上條くんは一度立ち止まり溜息を吐いた。


「......会うのは大手商社企業のホープですよ」

「................は?」


その名をどこかで聞いたことがある私は完璧に硬直。


上條くんはそんな私を引きずって自分の車へと歩を進めた。

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