テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第24章 会いに来た

取り出し、表示名を見れば暁さんの大親友の名。


そういえば、会ったら連絡しろと言われていたような。


通話ボタンをスワイプし耳に携帯を当てる。


『会えなかったの?!もしかして暁逃げた?!』


すぐ耳に入る大きな声で耳がキーンとなる。


どうやらかなり興奮しているらしい。


少し耳から携帯を離し、車に寄りかかる。


「落ち着いて下さい。今話しますから」

『落ち着いてられる訳ないでしょ?!連絡ないし逃げられたのかと思うじゃない!』

「俺が逃がすと思いますか」


情けないけど俺が逃げることはあっても暁さんを逃がさない自信はあった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ