
最後の恋は甘めの味で
第26章 告げる想い
そのあとは今までの無言が嘘のようにくだらない話をずっとしていた。
だけどそんな間でも頭に上條くんがちらつきそわそわする私。
そんな私に気を使ってかプチフール(一口サイズのケーキでした)を食べ終わったあと匠真はすぐに席を立った。
申し訳なくなり、止めたけど
「これ以上暁との時間持ったら上條くんに申し訳ないだろ?」
と言われ、口を噤んでしまった。
お会計の時、示された値段に仰天。
さすがに全会計払ってもらうのは申し訳なくなり
半分.......の半分くらいは出すと言ったのだけど、いいよと言われ
それからいいよだめよの押し問答。
結局
「次、上條くんも交えてみんなで食事をしてくれたらそれでいいから」
と言いくるめられてしまった。
ちゃっかり上條くんと話す場を確保するくらいには上條くんのことを気に入ったらしい。
