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我慢の限界がきて、漣斗に殴りかかろうとしたとき、


「ｳﾞ…ｧ…ん、っあ」



快斗の呻き声がはっきりと聞こえた。


「わかってないな…、お前が俺に手を出せば、こいつが傷物になるだけだぜ？」


「卑怯だ」



こいつはなにも変わってない。

あの時から…、





「快斗…っ、」






このままでいいのか、俺…。




いいわけがない…、



なら、俺はどうする？

こんなとき、快斗はどうする？



快斗だけには痛いおもいはさせたくない。






どうしたら…、





これしかないのか…。