男子寮
第15章 利央×快斗 欲しいのは…
強行突破作戦に移ろうとしたときだった。
――――――ガチャ
鍵を閉め忘れた部屋のドアが開いた。
「りおーっ!日向見た~」
玄関の方から椿先輩の声が聞こえる。
「かいとー?」
一歩一歩、足音が近づいてくる。
それでいても漣斗の余裕なに変化はない。
「か…い、と?」
終わったな。
快斗の顔も笑顔になった。
漣斗、椿先輩に殺されるに一票。
「お兄さんがどんな趣味か知らないけど、こうゆうプレイは感心しないなー、」
「お前誰に向かって」
「その快斗って子返してくれない?」
「ころすぞ?」
「怖い怖い(笑)」
漣斗が殴りかかった瞬間、
「ぅあ…っ!」
聞こえてきたのは、
漣斗の呻き声だった。