男子寮
第17章 利央 快斗 悪夢
いつの間にか寝てたのか…
起きたら夕方の5時だった。
「ケータイ…、あった」
「げ、」
【不在着信28件】
【Eメール32件】
全部利央…。
俺は、とりあえずかけ直すことにした。
「もしもし~」
『あ!やっと出たか!』
「ごめん、今おきた」
『電話だと平気そうでよかったーー、安心』
「……」
痛いとこつくなこいつ。
『あのさ、俺からの提案なんだけど、しばらく離れてみるか?』
「は…、まてよ、は?」
驚きすぎて飛び上がりかけたが、体に激痛が走る。
「いっ…」
『大丈夫か?』
「もう、いい。帰ってくるな」
『え?』
――――――ブチッ