男子寮
第17章 利央 快斗 悪夢
って……、
言いたいことと違うだろ俺。
帰ってきて欲しいのに、馬鹿
なんて言えばいいんだ。
もう、わかんないよ。
コンコン
「椿だよ☆」
「どうやって入って来たんすか」
「利央から合鍵もらったなり~☆」
「利央の馬鹿」
椿が笑顔で寝たきりの俺に近づいてくる。
「快斗…利央が怖い?」
「すこし。いや、かなり」
「それは、利央を見てないからだと思うな~♪」
「え?」
俺が、利央を見てない?
「利央は…、利央だよ?世界に、たった一人しかいないんだ。だから、たまには甘えなさい!(笑)」
「はい」
「じゃねーー♪」
――――バタン
甘えなさい…って、
無理だろ。