男子寮
第7章 椿×日向 好きだから
今朝。
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コンコン
まだ朝の7時だというのに…
誰だよ…
俺は、爆睡している椿を起こさないように、そっと玄関をあける。
そこに立っていたのは、
1年の楓哉だった。
「よお、で、なに?」
「実は…」
そこで15分程楓哉の話に耳を傾けていた。
まぁ、いわゆる恋愛相談だ。
「で、好きなの?」
「好きなんです!」
「なら…「何が?誰を?」
げ…。
タイミング悪。
「俺が…。」
「おい!喋るな楓…哉…」
駄目だ…。
絶対に誤解した。
怒らせた。
最悪。
ヤバイぞ…。
「わりぃ、後でな」
ガチャン
俺はドアを閉め、半ば無理やり楓哉を追い出した。
すぐさま誤解を解かないと…
だが、遅かった。