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男子寮

第8章 日向×椿 転校生




そこそこ他愛のない会話をし、その日の昼休みは終わった。

「椿!」


放課後いつものように日向に呼ばれる。

心なしか、ドキっとする。


だがそれは、すぐに悲しさにかわる。




「今日、クラスでカラオケだから、一緒に帰れない!あ、先寝ててもいいから。」



それだけ言うと、足早に去っていった。



甘えたくないから。
依存してるって、
思われたくないから。


だから、

「楽しんできて」

そう言ってしまう。

『寂しい』なんて言ったら
日向に迷惑だから。






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