男子寮
第8章 日向×椿 転校生
「真面目な話していいか?」
いきなり千李の顔が真面目になる…。
「いいよ?」
まぁ、どうせ簡単な話だろ…
「日向じゃなきゃ駄目?」
へ…。
「まぁ、付き合ってるし。」
「俺じゃ駄目なのかよ…」
もしかして…。
コクられてる?
ありゃ、酔いが消えたよ。
「好きなんだ、好きになったんだよ椿!」
「あ…、でも日向」
「あんなやつ、椿を泣かせるだろ?こんなに寂しがってる椿を…。」
「そうじゃなくて!
後ろ…日向……。」
振り替える千李の視線の先には、帰ってきた日向がいた。