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秘密の時間は私のもの

第9章 立川颯太 前編

僕の問いかけの答えとは言えないその独り言で


今日来た時の落胆ぶりの理由+昨日来なかった理由を知れたけど


それって本人目の前で言うことなんだろうか....


特に後者。


別に良いかなって思ったって....



「ぷっ......くすくす」



上野らしい理由すぎて思わず笑いが零れた。



「お前なぁ、厳密に言えば気になり出したの昨日の夜頃だからな。気になりすぎて、寝れなくて、朝になったら、すぐ着替えて来たんだからな」

「いや、知らないしクスクスそんなん上野が勝手に」



ぱっと見た上野。


その姿にどきりと胸が鳴る。


ここに上野が来てから混乱ばかりが続き上野をしっかり見てなかった。


もううざいぐらい主張されたけど、今日は土曜日。


つまり、上野、私服なんだ。


制服じゃ、無いんだ。


妙にセンスが良く、完璧に着こなしている上野。



「立川?」



ドキドキとうるさい心臓。
























僕、嘘でしょ.....?













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